ハワイ出身の元力士、小錦八十吉さん。
現役時代の巨体と迫力は相撲ファンじゃなくても一度は目にしたことがあるんじゃないでしょうか。
そんな小錦さんのそばには、ずっと寄り添い続けた一人の女性がいます。
それが現在の妻、小錦千絵さん。
ふたりの出会いや馴れ初め、そして人生を左右するような出来事まで、知れば知るほど感動が押し寄せてくるストーリーだったので、今回改めて深掘りしてみました。
知っていそうで知らなかった二人の関係。
なんというか、久しぶりに「本物の夫婦愛」ってものを見せられた気がします。
小錦と結婚した妻は誰?
まず最初に、小錦千絵さんのプロフィールからご紹介します。
実は最初、私は千絵さんの名前を知らずにYouTubeで夫婦の歌唱動画を偶然見かけたんです。
そのとき「えっ、奥さんめっちゃ美人じゃん…!」と衝撃を受けました。
画面越しでもわかる落ち着いた空気感と包容力。
あの小錦さんが甘えたくなるのも納得です。
1976年生まれ、東京都出身。
結婚前は「赤ひげ堂」という漢方診療所で受付の仕事をされていました。
特別目立つ芸能活動をしていたわけではなく、まさに“普通の女性”だったというところがまた親近感湧きますよね。
でも結婚後は、フラダンサーや歌手としての活動を本格的にスタートさせ、現在は「TAUPOU(タウポウ)」という名義でCDも出しています。
このTAUPOUという言葉、ニュージーランドの地名「タウポ湖」とも関係がありそうです。
サモア系のルーツを持つ小錦さんと、文化や歴史的背景で繋がっているようにも感じられて、なんだかロマンチックです。
表に出るタイプではないけれど、内側からにじみ出る芯の強さと優しさが印象的で、まさに「支える人」という言葉がぴったりの女性でした。
小錦と結婚した妻の出会いや馴れ初め
ふたりの出会いのきっかけになったのが、東京・代々木にある「赤ひげ堂」。
この名前だけでもなんとなくインパクトありますよね。
なんでも東洋医学に強い診療所なんだとか。
出会いは2000年ごろ。
小錦さんが体調を整えるために通院していたとき、受付をしていたのが千絵さんでした。
ここまでは普通の出会いに思えるんですが、驚いたのはその後。
初対面でいきなり「結婚してください」と言ったらしいんです。
いやいや、いくら小錦さんでも大胆すぎるだろ…と、最初は信じられませんでした。
でも実際にそういう流れだったようで、当時の千絵さんも相当びっくりされたようです。
もちろん、その場で即OKというわけではなく、連絡先を交換して少しずつ距離を縮めていったとのこと。
そこから約4年の交際期間を経て、2004年に晴れて夫婦に。
ふと思ったのは、人生のターニングポイントって本当にどこで訪れるかわからないということ。
ふとした出会いが、その後の生き方をまるごと変えてしまうなんて、本当にドラマみたいですよね。
千絵さんがいなかったら…命の危機から夫を救った
ここからは少し重い話になりますが、どうしても触れずにはいられません。
小錦さんは現役引退後、体重がどんどん増えていって、ついには300キロを超えてしまいました。
テレビでダイエット企画にも挑戦していたものの、なかなかうまくいかず。
痛風や糖尿病も悪化して、月に1回は入院していたそうです。
そんな中、手術すらできないほど太ってしまい、このままでは本当に命が危ないという状況にまで陥っていました。
普通だったら、そこまで重たい現実に直面すると、誰かに頼ったり逃げ出したりしたくなるもの。
でも千絵さんは、真っ向から向き合ったんです。
小錦さんを説得して、二人でハワイへ。
日本では保険が使えなかったので、わざわざ渡米してまで治療を決意したそうです。
ダイエットのために1年間、二人三脚で減量生活を送った末に、ようやく胃の縮小手術を受けられるまでに。
術後はさらに減量が進み、最終的には153kgにまで体重を落とすことができました。
食事制限の厳しさは想像を超えるもので、「家に帰っても刑務所みたい」と冗談交じりに語る場面もありましたが、その背景には千絵さんの厳しくも深い愛情があったんだと思います。
なんというか、ここまで支えきれるって本当にすごいです。
愛だけじゃできないと思うし、覚悟と信頼、そして諦めない強さがあってこそだと感じました。
二人で歩んできた日々が映し出されるCMや歌の動画に思わず涙が…
最後に紹介したいのが、ふたりで出演していたCMや、ライブでのデュエット動画。
特にライブ映像では、小錦さんが「お互いが一緒にいることがプレゼント」と語っていて、その言葉に胸を打たれました。
実際に子どもには恵まれなかったそうですが、それでも“夫婦として共にあること”に心から満足している様子が伝わってきます。
千絵さんの表情も穏やかで、本当に幸せそう。
派手さはないけれど、揺るがない安心感がそこにはありました。
こういう夫婦の姿を見ていると、自分も年を重ねるごとに、見た目よりも「一緒にいてホッとできる人」と暮らしたいなあと思えてきます。
理想の夫婦像って人それぞれかもしれないけれど、ここまで信頼し合える関係って、なかなか出会えるものじゃないですよね。
小錦八十吉(KONISHIKI)のプロフィール
生まれは1963年12月31日、ハワイ州オアフ島。
実は本名は「セール・アレクサンダー・マウイ・アティサノエ」といって、地元でも体が大きくて有名だったそうです。
日本に来たのは1982年。
わずか18歳で相撲部屋に入門し、そこからぐんぐん昇進していって、1987年には大関に昇進。
当時の体重はなんと275kg。
あの横綱・千代の富士にも勝ったことがあるというから驚きです。
ただ、外国人力士としては初の横綱昇進が期待されていたにもかかわらず、最後まで横綱にはなれなかったというところに、当時の相撲界の壁も感じさせられました。
今思えば、彼の活躍が、後の外国人横綱の道を開いたとも言えるかもしれませんね。
引退後はタレントや歌手としても活動し、見た目に反して(?)めちゃくちゃ歌がうまいんですよ。
テレビでデュエットしてる姿を見たことがある人も多いはず。
ハワイアンミュージックだけでなく、バラードもこなしてしまうから本当に多才です。
まとめ
今回、小錦さんと千絵さんについて改めて調べてみて、ただの芸能ニュースやゴシップとはまったく違う、人としての深い学びがありました。
夫婦って、恋愛や結婚のその先にある関係性だと思ってたけど、ふたりを見てると「命をかけて守り合う覚悟」みたいなものが、すごく自然にそこにあるんですよね。
誰かを本気で支えるって、かっこいい言葉以上に、地道でしんどいことも多いと思います。
でもそれを日常としてやり遂げた姿に、なんとも言えない尊さを感じました。
もしかしたら、いまこの記事を読んでくれている人の中にも、誰かとの関係に悩んでいたり、これから結婚を考えていたり、いろんな立場の方がいるかもしれません。
そんなときは、ぜひ一度、小錦さんと千絵さんの歩みを思い出してみてください。
完璧じゃなくても、寄り添い続ける姿にこそ、本当の愛があるんだなと感じられるかもしれませんよ。
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