シンガーソングライターとして、2000年代を代表するヒット曲を次々と世に送り出してきた大塚愛さん。
ポップでキャッチーなメロディに、ちょっぴり切ない歌詞をのせた楽曲たちは、今でも心に残っている人が多いと思います。
そんな大塚愛さんの「結婚」や「離婚」について気になって調べてみたところ、想像以上に波瀾万丈な道のりだったことが見えてきました。
大塚愛の結婚した旦那は誰?出会いや馴れ初め
実は、結婚相手もアーティストだったという点がとても興味深いんです。
大塚愛さんが結婚した相手は、ヒップホップグループ・RIP SLYMEのメンバー、SUさん(本名:大槻一人)。
発表があったのは2010年6月26日。9歳年上のSUさんとの結婚には驚きもありましたが、音楽を通じて出会ったというロマンチックな背景があったんですね。
もともと大塚愛さんは、RIP SLYMEの大ファンだったそうです。
その想いがついに音楽の現場で交わることになります。
2009年、大塚さんのベストアルバムに収録される新アレンジ曲“One×Time”に、SUさんがフィーチャリングとして参加。
曲のタイトルも“aisu×time”と名付けられ、〈愛+SU=愛す〉というダブルミーニングに仕上げられていました。
その曲の中で、大塚さんのしっとりとしたボーカルと、SUさんの低音ラップが混ざり合い、まさに“大人のエロス”を描き出した1曲になっています。
音楽ファンとしては、こういう形で2人が出会ったというのはたまらないエピソードかもしれません。
私自身もこのコラボをリアルタイムで聴いたことがあって、「あれ、なんかすごく親密な雰囲気があるな」と感じていたんですよね。
今思うと、あのときすでに恋の始まりがそこにあったのかもしれません。
授かり婚と極秘挙式
そんなふうに音楽を通じて急接近した2人は、出会ってからわずか1年ほどで結婚を決意します。
2010年6月に入籍し、その4ヶ月後の10月には長野県・軽井沢で極秘挙式。
さらにその翌年、2011年3月には第一子を出産されています。
ここで気づく人も多いと思いますが、いわゆる授かり婚だったことになりますね。
授かり婚に対してネガティブな印象は全くないのですが、大塚愛さんのようにキャリアを積み上げてきた人が、自分のタイミングで家庭を築いていく姿には、ある種の潔さを感じます。
きっと妊娠がわかったときにも「やるべきことはやる」と、しっかりと考え抜いて結婚と出産を決断したのでしょう。
ちなみに、結婚発表当時の年齢は、SUさんが36歳、大塚愛さんが27歳。
年齢差を感じさせないほど自然体で、仲の良いカップルだったと報じられています。
音楽性だけでなく、人柄の面でも通じるものがあったのかもしれません。
大塚愛の結婚した旦那との離婚の理由
ただ、幸せそうに見えていた夫婦生活にも、大きな転機が訪れます。
2018年11月21日、大塚愛さんは自身の公式サイトを通じて、SUさんとの離婚を発表しました。
声明の中では、「幸せな毎日から、耐え難い毎日まで…」という一文がありましたが、この言葉にすべてが詰まっていたように思います。
離婚理由については、当初あまり多くは語られていませんでしたが、後に報道で明らかになったのは、SUさんの不倫。
しかもその相手が22歳年下のモデル・江夏詩織さんだったというのです。
この報道を見たとき、思わず絶句しました。
というのも、江夏詩織さんは当時女優としても注目を集めていて、順風満帆な活動をしていた印象があったからです。
その彼女が、既婚者であり子どももいるSUさんと関係を持ったというのは、かなり衝撃的でした。
しかも、不倫関係だけでなく、大塚愛さんに対して江夏詩織さんが執拗な嫌がらせをしていたという報道もありました。
SNSで「旦那と別れろ」などのメッセージを送り続けていたとも言われており、大塚さんは警察に被害届を提出したとも伝えられています。
個人的に、ここがいちばん胸が痛くなったポイントです。
配偶者の不倫だけでも相当なストレスなのに、その相手から攻撃されるなんて、想像を絶する辛さだったと思います。
こういった経緯を知ると、大塚愛さんが「子どもとの生活を守るために決断した」と語った意味が、よりリアルに伝わってきます。
決して感情だけで動いたわけではなく、守るべき存在のために、苦渋の選択をしたのでしょう。
離婚後の生活と大塚愛の“再出発”
離婚後、大塚愛さんは母親として、そしてアーティストとしての活動を再スタートさせています。
第一子は大塚愛さんが引き取ったとされており、シングルマザーとしての生活が始まったわけですが、その表情は以前にも増して柔らかくなったように感じます。
もちろん、表面的な印象でしかありませんが、音楽活動を続けながらも、自分らしさを取り戻していく過程が見て取れるようになりました。
実際、2020年以降の楽曲やライブでは、以前よりも「素」の表現が増えた気がしています。
きっと、自分の弱さも強さも含めて受け止めたからこそ、出せる音になってきたのかもしれません。
ちなみに、元夫のSUさんはというと、2018年10月にRIP SLYMEが活動休止。
その後、2022年4月には一部メンバーで活動を再開していますが、SUさん自身の芸能活動はほぼストップしています。
現在はライブ配信アプリ「17Live」などを中心に活動しているようですが、かつてのような注目は集まっていません。
不倫報道のダメージはやはり大きかったのだと思います。
特に、ファン層が厚く、支持も安定していたグループだっただけに、失った信頼は簡単には戻らないのかもしれません。
まとめ
こうして振り返ってみると、大塚愛さんの結婚から離婚までは、まるでひとつの物語のようです。
恋に落ちた瞬間、家族として過ごした時間、そして新たな出発——どの局面も、音楽とともに色づけされていて、ひとつひとつに意味があるように思えてきます。
大塚愛さんの曲に何度も救われてきましたが、本人が人生の辛さや喜びを味わってきたからこそ、あの歌詞たちが生まれたのだと感じます。
苦しい時期を乗り越えてなお、あたたかく前を向いている姿には、励まされる人も多いのではないでしょうか。
これからも、大塚愛さんらしい言葉とメロディを、変わらず私たちに届けてほしいなと思います。
そして、その背景にはこんなにも深いドラマがあったんだと、知っておくこともまた、大塚愛さんの音楽をより味わい深くしてくれるのかもしれません。
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